今年で3度目となる京都女子相撲クラブ杯が多くの選手のご参加のもと開催されることをとても嬉しく思います。この試合を通して女子相撲の魅力がよりたくさんの方に伝わり、これから益々女子相撲が発展できるよう京都女子相撲クラブとして精一杯取り組んでいきますので、これからも変わらぬご支援のほどよろしくお願いします。
私が生まれ育った京都の伏見という地域は相撲が盛んで、小学校や中学校に土俵や相撲クラブがあったり、頻繁に地域の相撲大会が行われるなど相撲はとても身近なものでした。私も小学校1年生の時に担任の先生や周りの友達に誘われて相撲部に入りました。最初は遊び感覚でしたが、徐々に相撲の一瞬の勝負のために稽古を続けるという魅力と、たくさんの仲間や保護者の方、指導者の方に応援してもらえる環境のありがたみに気づき、これまで12年間相撲に取り組んできました。
私にこのようなたくさんの経験を与えてくれる原点となった相撲クラブですが、私が入部していた時には70人近くいた部員も進学と同時に辞めてしまい、練習できる相手が少なくなっていくと同時に、新しく入部する人数もどんどん減っていってしまっているという現状があります。これは私の地域だけに留まらず、女子相撲全体としても練習環境や試合という場の減少が競技人口や競技の活気に関係しているということは紛れもない事実であると思います。自分が育った場や大好きな競技の活気がどんどん無くなっていくのを目の当たりにして、なんとかしたいという思いがずっとあり自分に出来ることを考え続けてきました。そこで先輩方が築き上げて来てくださった京都女子相撲クラブ杯において、少しでも女子相撲の魅力に気づく人が増え、競技を続けたい、そして盛り上げていきたいと思ってもらえる機会を作りたいと考えています。
私はこれまで『学生だから出来ない』ということにたくさん直面して来ましたが、この京都女子相撲クラブ杯では『学生だからこそ出来ること』を大切にして取り組みたいと考えています。私たちだからこそ出せる女子選手に寄り添ったアイデアや、SNSでの宣伝活動などを通して、京都女子相撲クラブ杯の成功とともに、京都女子相撲クラブをきっかけとした京都の相撲の発展、さらには全国的な相撲の発展に繋げていける活動を行っていきたいと考えています!

2024年度 岐阜大会一般の部優勝した際の写真
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